エクスプローラー?

私達の視覚を利用したメカニズム

私達人間は、視覚からかなり多くの情報を得ます。
私達が行う思考や判断は、そのほとんどが視覚に影響されていると言っても過言ではありません。

逆に視覚に訴えられないものは、記憶に定着しにくいですし、判断基準となりません。
視覚からどのような情報を得て、そこから何を学ぶことができるか、という点は、私達にとって一番大切なことであると言えます。

コンピューターが生み出す仕組み

コンピューター技術の進歩により、その『視覚に訴える』ということが、リアルタイムで行われてきました。
例えば私達が電卓で計算を行おうとするとき、自分の打ち込んだ途中の数字が見えているのと、見えてないのとでは、どれくらい利便性に差が出るでしょうか。

ただ答えだけが表示される電卓であれば、もし計算式を間違って入力していたとしても気付きません。
しかし、入力した数式が表示されることによって、私達が打ち込んだ数字が、正しいものであると認識することができ、同時に導き出された答えが正確なものであると断言できます。

エクスプローラーの詳細

同様に、私達コンピューターユーザーが、今内部でどのような処理が行われているかが分かるように、『GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)』というシステムを用いて視覚化されるようになりました。
表示されている情報が、文字と数字だけでは何のことか分かりませんが、それらが別個の『ウィンドウ(窓)』として表示されることにより、どのような指示を行えば良いのか、という点が視覚により瞬時に理解できるようになっているのです。
コンピューターを使う人間に専門的な知識や技術が求められず、画面を見て直感的に操作することが可能なのは、この『GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)』のお陰であると言えます。
そして、『Windows』というOSによって用いられる『GUI』のことを、『Windows Explorer(ウィンドウズエクスプローラー)』と言います。

このエクスプローラーは、ただ単にウィンドウ形式で作業を視覚化するだけでなく、ウィンドウ内やタスクバー、メニューバー内に表示されたフォルダやファイルを起動する、または終了させる、他のプログラムを連携して動作させる、などの指示を行う、『シェル』としての機能を持っています。
これによりユーザーは、起動したいプログラムを視覚的に選び起動させたり、終了させたり、またはそのプログラムから連携して新たなプログラムを呼び出したりすることができるのです。
単に私達が一回のクリックという作業で行っていることにも、実は内部ではとても複雑な処理がなされていたりするのですが、それらは完全に統制、制御の取れているものですから、通常はコンピューター側が混乱することはありません。
しかし、まれにエクスプローラーが何らかの原因で停止、再起動してしまうことはあります。