パソコンを使ってできること

万能ツールと同じくらい便利なパソコン

皆さんは、「万能ツール」というものをご存じでしょうか。
それは、一つの個体に様々な機能が詰まった、便利なツールです。
普段はコンパクトにまとめておくことができますが、用途において様々な機能を発揮します。

あるときは紙を切るはさみになったり、あるときは野菜を切るためのナイフになったり、あるときはワインのコルクを抜くための栓抜きになります。
自宅の鍵を開けるキーも付属しています。
このように、一つの個体で様々な機能を有している「万能ツール」、パソコンもそれと同等である、ということができます。

便利なパソコンでできる事

私達が思っている以上に、パソコンは様々なことができます。
『こと』と言っても、単純にいろんな「こと」が行えるということだけではなく、それらは目的を持ってデータを『生産』することができ、『活用』することができます。
基本的に、パソコンという個別のコンピュータは自分自身の意思を持ちませんから、私達人間がソフトウェアをプログラミングすることにより、『やれること』を覚えさせてあげる必要があります。

OSという脳が、様々なことを行えるように教育する、いわば親のような存在です。
基本的にコンピュータは全てのことを「計算」して処理しますが、それらの計算の結果により、ただ単に電卓のように計算式が解ける、ということだけでなく、文章の作成、表計算、画像加工、動画作成、CGデザイン、インターネット、音楽再生、ゲームなど、本当に多彩なことが行えるようになっているのです。
それも全て、一台のコンピュータに備わった、『OS』という高性能な脳があるからこそ可能なことであり、その『脳』の性能が向上していくにつれ、できることも多彩になりました。

パソコンの性能次第で制限を受ける

さて、それらの『できること』は、単純に一つのOSが搭載されていれば全てできる、ということではありません。
私達人間は、どれだけ良い『脳』を持っていたとしても、いわゆるハードウェアである人体による「制限」を、少なからず受けることがあります。
高い場所のものを取ろうとするとき、もし身長が足りなければ取ることができないかもしれません。

それと同様、コンピュータというハードウェアに搭載されているCPUやメモリといった、『手足』の性能に、その『できること』は左右されることになります。
低価格帯のCPUが搭載されたパソコンは、インターネットや動画再生、単純な文章作成は難なく行えるかもしれませんが、複雑なプログラムをいくつも同時に動かしたり、高度なCG処理が必要となるゲームを行ったりはできないかもしれません。
それら高度な処理が必要となる作業を行う場合、どうしてもそれに見合った性能のCPUが搭載されている必要があるのです。
この点で、OSやプログラムはハードウェアによる制限を受ける、と言うことができます。