パソコン廃棄・処分方法

現代のパソコンを取り巻く環境

ある時代においては「最先端」と言われていたツールでも、それは時間が経過していくにつれ、「最先端」ではなくなっていくのは、どんな製品であっても逃れることができない運命なのかもしれません。
それがより顕著に表れているのが、パソコンに用いられるチップ、いわば『CPU』に関する分野です。
3年前のチップと現在製品化されているチップを比較して見ると、その性能の差は歴然です。

同じ価格帯のCPUであっても、その性能は向上し、よりローコストで、性能の良いCPUを、様々な機器に組み込めるようになっています。
確かに、スマートフォンやタブレット端末そのものの進歩も目を見張るものがありますが、一番進歩しているのは、いわゆるその『内部』であり心臓部であると言えます。
それだけ見えない部分での『進歩』や『進化』が、ITテクノロジーという分野においては、顕著に表れているのです。

パソコンの進歩と劣化

さて、その『進歩』によって発生するのは、いわゆる「流行り廃り」ですが、それ以外にも、消費者に商品の買い換えを促進させる要素があります。
それが、『劣化』という、避けられない運命です。
どんな高性能な機器であっても、それは年数が経つにつれ、少なからず劣化していきます。
長期間使える製品であっても、それがいわゆる「寿命」になる前に、性能の劣化によって買い換えられることもありますが、いずれにしても、私達がパソコンなどの製品を『購入』して、『廃棄』する流れは、避けることができません。

さて、大切なパソコンなどの機器を買い換えるとき、もとのパソコンは、どのようにして処分することができるのでしょうか。
基本的には、制定されている法律に則って処分を行うことになりますが、近年では、『小型家電リサイクル法』が制定され、よりその規定が細分化されました。
小型家電リサイクル法が指定する製品の中には、パソコンやスマートフォン、カメラやゲーム機などが含まれます。

パソコン等を破棄する場合の対応

そもそもなぜ家電をリサイクル必要があるのか…それは、小型家電には様々な素材が用いられていますが、それらはとても価値のあるものであり、毎日捨てられている大量の小型機器を収集すると、それらはかなりの量になります。
金や銀などの素材は、リサイクルして再利用することができますから、必要なのです。
これらの取り組みは、市町村などの行政ごとに適正な方法で行われ、正式に認定された法人などが回収作業を担当します。

それ以外の無許可で行っている業者が、適正な製品の処理を行っていることは確約できません。
ですから、使わなくなったり壊れたりしたパソコンなどの小型家電を処分する際は、小型家電リサイクル法に従い、正式な方法で行うことが推奨されますが、データを完全に消去した状態で、売却したり譲り渡したりすることもあります。