私達の脳とOS
私達人間の脳は、多大な可能性を秘めています。
普段私達が使っている脳の機能は、１割にも満たないと言われています。
それだけ多くの、可能性がそこに眠っていることになります。
しかし、もし『脳』という単体だけが机の上に置かれていても、何の意味もありません。
脳が指示することを行うための『人体』というハードウェアが必要となるからです。
また、脳が送った指示を各部位に伝える神経といった伝達経路も必要になります。
そうです、脳がどれだけ高性能であっても、それに特化した私達の体が無ければ、何の意味もなさないのです。
しかしそれは逆に言えば、『私達の体は脳が無ければ何の意味もなさない』とも言えます。
脳が指示を送ってくれるからこそ、私達の人体は目的を持って動作することができるのです。
これは、コンピューターにとっても、同じことです。
『OS』という脳が無ければ、キーボードやマウスをパソコンに接続しても動きませんし、ソフトウェアがあっても動作させることはできません。
OSはいわば、コンピューターにおける「脳」として、それらのソフトウェアを動作させ、指示を送る働きがあるのです。
パソコンに命令をする仕組み
例えば、マウスを動かしたときに、画面上の矢印が動く、と言う動作も、OSという脳が無ければ行えません。
コントローラーを接続してゲームをするとき、コントローラーの操作次第によってキャラクターが前後左右に動くことも、OSが無ければできません。
ソフトウェアやハードウェアは、OSという脳の仲介があるからこそ、その真価を発揮するのです。
いわばそれらは『できること（可能性）』であり、その可能性を実現させるのが、OSである、と言うことができます。
一般的なOSのWindows
さて、現在一般的に用いられているOSと言えば『Windows』です。
現在最も普及率の高いOSであり、全世界で用いられています。
なぜこのWindowsが広く用いられるようになったのか、それはコンピューターという一見理解不能な独特の世界と、私達の人間社会を繋ぐインターフェースとして、とても有能だからです。
Windowsは、『GUI（グラフィカルユーザーインターフェース）』により、内部でどのような処理が行われているのか、ということが、私達人間でも視覚から理解しやすいようになっています。
専門的な知識が無くとも、音量を調節したければスピーカーのアイコンをクリックしてバーを上げ下げすることによってできますし、ブラウザのアイコンをクリックすればブラウザが開きます。
まさに、コンピューターと人間の仲介役として、『Windows』は最適だった、というわけです。
これにより、私達の可能性はぐんと広がりました。
誰もがその第二の『脳』を使って様々な才能を発揮できるようになり、仕事の効率も段違いに向上したのです。