ダウンロード・インストールの違い

テクノロジーという言葉

生活の中に「テクノロジー」という言葉が、文字通りに進出してきたこの時代において、私達を取り巻く環境というのはより一層複雑になっています。
一つの用語を覚えるだけでも、その用語がどのような意味を持つか、ということだけでなく、どんな活用ができるのか、その用語に関連する言葉とは何か、ということなどを知らなければならないからです。
そういう意味で、私達の生活は「複雑化」していると言えます。

インストールの仕組み

さて、そのように混同しやすい言葉というのはたくさんありますが、皆さんは「インストール」と「ダウンロード」という言葉を少なからず聞いたことはおありかと思います。
基本的なこの二つの言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
少し例えを用いて考えてみましょう。

例えば、私達がある親しい友人から、箱に入ったプレゼントをもらったとします。
プレゼントをもらうことはとても嬉しいことですが、そのプレゼントが本当に意味のあるものとなるには、それをもらった私達の側が、それを活用する必要があります。
さて、このプレゼントをもらった状態…これがいわば「ダウンロード」ということができます。
まだ友人から箱をもらっただけで、プレゼントの中身を『活用』していない状態です。

さて、プレゼントは自分の欲しかった腕時計でした。
私達はそれを、実際に装着することにします。
こうして初めて、もらったプレゼントが『活用』されました。

これがいわば、「インストール」した状態ということができます。
データ(プレゼント)を受け取ることを「ダウンロード」、データ(プレゼント)を活用できる状態にすることを「インストール」と、簡単にまとめることができます。

ダウンロードが行われるまでの過程

実際にインターネットのサイト上からダウンロードするものと言えば、画像ファイルや動画ファイル、音楽ファイルやソフトウェアファイルなどが挙げられます。
それらはそれぞれの種類に沿った活用がなされます。
基本的に、ダウンロードはそのデータが蓄積されているデータベースであるサーバーから行われます。

逆に、私達の側がサーバー側にデータを渡すことを、「アップロード」と言います。
音楽ファイルや画像、動画ファイルはダウンロードしただけで使用できますが、パソコンやスマートフォン、タブレット端末にダウンロードされた各種ソフトウェアのファイルは、それらの機器にプログラムとして取り込むための『インストーラ』を通してインストールされる必要があります。
混同しやすいのが、この「ダウンロード」と「インストール」の違いです。
先ほども挙げたように、データを受け取ることをダウンロード、受け取ったデータを実際に機器に取り込むことをインストールと覚えていれば、混同することもないでしょう。